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開業の経緯 |
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実は兄も大阪大学歯学部を卒業し、地元の滋賀県大津市で歯科医院を開業しています。卒後は兄の診療所で研修を重ね、結婚を機に妻の実家の西宮市に引っ越し開業しました。西宮に移り住んで、もうかれこれ四半世紀以上になりますので、西宮が私の故郷と言っても過言ではありません。 |
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得意分野と自身の経験 |
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歯科医師となって足掛け40年、開業して36年目を迎えます。
保険の範囲内で何でもこなせるようオールラウンドプレーヤーを目指してきましたが、あえて申し上げれば、小児歯科でしょうか。
歯科とは無縁の生い立ちで、公立の小学校、中学校、高校を卒業しました。幼少時は外で遊ぶことに夢中で、学校から帰ると兄と一緒に日が暮れるまで遊んでいました。決して恵まれた教育環境ではなく、生まれて初めて参考書を買ってもらったのは、確か中学2年の時でした。
当時は、歯も一日一回、朝だけ磨いていました。今から思うと磨くというよりは、歯ブラシに歯磨き粉を沢山つけて、うがいするだけでした。学校検診のたびごとに、虫歯ありの通知をもらってきましたが、あの当時、歯の大切さや磨き方を教えてくれる人は、周囲には誰もいませんでした。
そんな経験から、私と似たような境遇のお子さんに出会うと、歯の大切さや歯の磨き方が、学校の宿題や塾の勉強と同じくらいに重要なのだと、思わず教えられずにはいられません。もちろん自身の治療経験から、治療も出来るだけ短期間に回数を少なくし、集中して行うように心掛けています。またフッ素塗布やシーラントなどの予防処置も、小さい年齢のお子さんから積極的に行っています。 |
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母のこと |
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恥ずかしながら母のことを少しお話します。母は九州で生まれ、兄弟姉妹も多く恵まれた家庭環境ではありませんでした。家庭の事情で高等教育を受けられず苦労しましたが、二人の息子を塾には一度も行かせずに、公立の小学校、中学校、高校から現役で大阪大学歯学部に合格させました。不思議なことに兄も私も母から一度も勉強しなさいと言われたことがありませんでした。
しかしその代償は皮肉にも母の口の中に現れたような気がします。母は若い頃から虫歯と歯周病に悩まされ、忙しい子育てと家事で歯科医院の通院もままならず、二人の息子が晴れて歯科医師国家試験に合格した時には、すでに時遅しの感がありました。
そんな母を見ていると、人生が誰のためにあるのか判らない気さえしますが、やはり母と同じ境遇のお母さんに出会うと、お口の中を少しでも良くしてあげたいと心の底から思うのです。
「人生は何が起こるか誰にもわかりません。ただ、歯が食事はもちろん、健康にも大切なことだけは、紛れもない事実です。」 |
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趣味 |
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